- 名古屋市中村区の歯医者「まさき歯科」TOP
- >
- コラム
- >
- MDI(MasakiDentalInstitute)10月例会の報告
診療時間表
MDI(MasakiDentalInstitute)10月例会の報告
10月14日(水)MDI月例会
まさき歯科セミナールームにて、MDI(Masaki Dental Institute)月例会が開かれました。
小寺先生「すれ違い咬合に対し、コーヌスとインプラントを併用し対応した症例」
南澤先生「アバットメントの歯肉貫通形態を考察する&新しい高透過性ジルコニアブロックの紹介」という演題でした。
まず、すれ違い咬合というのは、字の如くですが、右上に歯はあるが右下には無い、左上には無いが左下にはあるとゆうような、上下で噛み合う歯が無い状態のことです。では、歯が無い部分には入れ歯を入れれば解決かというと、そう単純ではありません。
入れ歯の部分の噛む力(噛む力を負担できる力)というのは、天然歯と比べて、かなり劣ります。ですので、すれ違い咬合になると、入れ歯の部分の歯茎が痛くなったり、その入れ歯を支えている残りの歯に負担がかかってきたり、と問題が続出です。正直、保険で作る部分入れ歯では解決出来ません。
そうなると、やはりインプラントを使うしかありません。すれ違い咬合には、インプラントか、若しくはコーヌスデンチャーという残りの歯に入れ歯を被せる様な方法を選択することになります。
私も、学生時代には、患者さんと同じ様に、「インプラントって外科手術もいるし、高いし、どうなのかな」なんて思っていました。しかし、今では、やはりインプラントでしか出来ないこと、残りの歯を守ることが出来る、ということを強く感じます。
もうひとつの演題は技工士の先生のお話でした。インプラント体は骨内に埋められ、そこからアバットメントという土台が歯茎を貫通するかたちで立ち上がってくるわけです。その形が良くなければ、インプラントも良い状態を保てません。歯科医師もそうですが、技工士の方も多くのことを考えて技工物を作って下さっています。今朝も少しお話を聞きましたが、全く同じ症例というのは無いわけで、毎回考え悩みながら作ってみえるとのことです。
もちろん天然歯がイチバンです。しかし、残念ながら歯を失った場合には、インプラント以外の治療は、基本的に残りの歯に負担がかかってしまう方法です。高額な治療ではありますが、もしもの場合にはインプラントもご検討を。
まさき歯科 代診K