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家族と同じものを食べたい
歯周病で歯がぐらついたり、歯が移動してしまったりして噛めない。今にも歯が抜けてしまいそうで怖い。
と、83歳女性。
ほっそりとした上品なご婦人。
ずっと長いこと悩んでいた。つらい。食べたいものが食べることができない。何を食べるか?何を食べることができるか?どのようにして食べたらいいのか?食事の度に考える。
栄養面も心配。野菜もお肉もお魚も満遍なく摂取しなくては・・・。しかし、噛んで咀嚼して摂取することができない。
ある日、野菜をミキサーで擦って家族と一緒の食卓に着いた。ご長男が、そのミキサーで擦られたドロンとしたものを見てとても嫌な顔をしたという。
こんなものしか食べることにできない年寄りになってしまったんだと、思われたに違いない、と悟ったご婦人は、とても悲しく、情けなく感じ、息子にこんな思いをさせて申し訳ないと言っていた。
好きなものを好きなように食べたい、何よりも家族と同じ食卓で同じものを頂きたい。
昨年、当院名古屋市中村区にあるまさき歯科に受診。
ブラッシングの練習(動いて磨きにくい歯もがんばって磨いていました)からはじまり、数回にわたる歯石除去に通院してくれました。
その後、どうしても保存できぬ歯を抜き、仮歯を作りました。
まだまだ治療始まったばかりですが、とても喜んでくださっています。
「どうしてもね、お肉が食べたかったの。それもステーキ。美味しく頂けたわ。うれしかった。」
「なによりもね、家族と同じ物が食べれるの。同じスピードで…。こんなうれしいことないわ。ありがとう。」
ご婦人は、目にいっぱい涙を溜めて語ってくれました。
よかったですね。これはまだ仮歯ですけど最終のものがキチンと入ればもっといろいろ咬めて食べることができますよ。がんばりましょうね、とはげますとご婦人の目から涙が溢れ出てきました。
ホントにつらかったのでしょう。
これからの彼女をずっとサポート出来たらと心から思いました。