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「インプラント をより安心、安全に」
「インプラント をより安心、安全に」
こんにちは、歯科医師の大島です(^^)/
当院ではインプラント治療の前に、模型による咬合診査、CTによる骨の診査、診断を必ず行なっています。
それは、最終的な被せ物に合わせた適切な位置にインプラント治療をすることにより、処置後、長期に安定した結果を得ることが可能となるからです。
皆さんもせっかく治療したのであれば、よく噛めて、見た目もきれいで、お手入れしやすく、長持ちするものが良いですよね?
今回は、インプラント治療をより安全に、確実に処置を行うための方法を紹介致します。それがガイデッドサージェリーです。
聞き慣れない単語かと思いますが、デジタル機器の発達により、CTのデータと模型のデータをコンピューター上で融合することが可能となり、より精度の高い治療が行えるようになってきております。
今回はこちらの手順等について簡単ではありますが、お伝え致します。少し長くなってしまいましたが、最後まで読んで頂ければ幸いです(^^;
現在、当院ではTRIOS®︎を用いた口腔内スキャナー(カメラ)により型を取る方法も採用しておりますが、今回は、型取りをして模型を作る方法について説明致します。
①まず、噛み合わせや歯の位置を確認するために上顎と下顎の歯の型を取ります。
これにより、最終的な被せ物の位置をまず決めます。(これをせずに、骨のある位置にインプラントを行おうとすると、被せ物の形に無理が生じたり、清掃しにくくなったりしてしまいます。)
②模型上で歯科技工士が被せ物の位置決めをし、スキャンテンプレート(写真の装置の加工前の枠組み)を作製します。ここにレントゲン撮影時に映る指標を付けておきます。
③スキャンテンプレートが正確に作製されているかをお口の中で確認し、CT撮影を行います。指標もCT上に現れます。
④CT上で最終的な被せ物の位置や形が分かるようになります。この時点でインプラントの種類や長さ、直径、角度、本数等をコンピューター上でシミュレーションします。
また、骨造成や軟組織造成の有無(骨や歯茎の量が足りているか)も検討します。
⑤決定したインプラントの部位に応じて、スキャンテンプレートにスリーブ(写真中央の穴)を付与し、サージカルガイドを作成します。これにより、インプラントの処置時に使えるようにします。処置時にはスリーブに器具を入れることで、ピンポイントで処置が可能となります。
これらの工程を経て、インプラントの処置を行うことで、意図した部位に施術することが可能となります。
ただ、これらの道具も使い方によっては良い方向にも悪い方向にもいってしまいます。道具の精度を高めていく努力を行う一方、道具を過信しすぎることなく、日々の診療に当たっていきたいと思います。
写真はサージカルガイド