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インプラントと天然歯の違い~考慮すべきこと~
インプラントと天然歯の違い~考慮すべきこと~
夏の暑さが過ぎ、少しすごしやすい季節になってきましたね。
今回はインプラントと天然歯の大きな違いについてです。
まず、インプラントと一口に言いましてもいろいろ種類があります。
いろんなメーカーから出品されており、仕様やこだわりは様々です。
しかしどのインプラントも天然歯とは大きく違うところがあります。
それは、天然歯には歯根膜が存在しインプラントには歯根膜が存在しないことです。
歯根膜とは、天然歯において歯根と歯槽骨(歯根が埋まってる骨)の間にあるもので
歯をカチッと噛み合わせた時、直接骨に力が加わるのではなく、この歯根膜がクッションになり歯と骨を守ってくれる役割をしています。
さらに、噛み合わせたとき噛んでいる感覚やどれくらいの力で噛んでいるかという感覚が分かるのはこの歯根膜がセンサーの役割をしているためです。
インプラントにはこの歯根膜が存在しません。たとえば、上下噛み合わせる歯がインプラントだとすると、噛んだとき歯根膜が存在しませんので、どのくらいの力で噛んでいるのかというのが分かりにくいことがあります。
そうしますと、上部構造(歯)が割れてしまったり、歯槽骨に直接過度な力が加わり骨が吸収してしまう恐れがあります。
だとしたら、インプラントは良い治療ではないのか?
決してそうではありません。大事なのは、そういう欠点を理解した上でそのリスクケアができているのか。ということだと思います。
噛み合わせの安定、臼歯への負荷を守るための前歯の形態・位置、構造力学上に無理が無いか、清掃性が良いか、さらに患者さんの協力が必要なナイトガードの使用。
他にもインプラントを使用する時には、いろいろなリスクを考え万全の対策をして
治療に臨まなければいけません。
もっと言えばリスクのない治療など無いに等しいです。我々はそのリスクを理解した上で
最善のケア、万全の対策を練り、患者さんに技術を提供しなければなりません。
私もまだまだインプラントについて勉強足りえないところが多々ありますが
日々勉強をしてしっかりとした知識を身につけ、高い技術を提供できるよう精進したいと思います。